リフォームについて。

「リフォームか新築かで悩んでいます。。。」という質問が、先日のオープンハウスでありました。

今までは、そういう悩みを持つ人は少なかったかと思うのですが、住まい方の一つとしてリフォームして。。。という選択肢が徐々に大きくなってきている気がします。

先日、オープンハウスをさせて頂いたk-reformのお施主さんがblogでリフォームについて書いているのですがそれとは別な視点で、リフォーム?新築?という話を少し書いてみようかと。。。
まず、「リフォームか新築か?」という質問には、色々なケースがあるので一概にどちらが良いと断言できないというのが本音です。
広さ、場所の利便性、予算、自分のライフスタイル、駐車場、趣味・・・様々な要素の中で、どれを重視するかでその答えは大きく変わってきます。

ただ、今まで自分に合った空間を手に入れようと思った場合、一戸建てを新築するか、新築のマンションを早めに購入し設計変更して貰うか・・・といった選択肢ぐらいしか無かったのですが、近年、築20年〜30年の中古マンションが多く市場に出まわり、値段の割に場所が良かったり、広かったりと、お手頃ということがあります。そういった物件を購入し、入居する前に自分のライフスタイルに合わせてリフォームするということが、自分に合った空間を手に入れる一つの方法として認識されつつあるんだなと、先日の質問で改めて感じました。

一つの例が、先日オープンハウスを行った物件です。件のお施主さんは、ライフスタイルに合うマンションが無い・会社へアクセスしやすく交通の便の良い立地・共働きということから託児所が近くにある(又は併設されている)場所・子供を安心して育てることが出来る敷地内に大きな公園や施設が有る所。。。そういった事を重視し色々検討した結果、中古マンションを購入しリフォームすることになりました。

一時期、このお施主さんの新築マンション購入の検討過程で、設計変更の交渉もお手伝いしましたが、自由になる部分が少なかったり、金額が予想以上のものとなってしまったりということもあり、結局辞めてしまいました。
次に、リフォーム前提の物件探しを始め、リフォームをしやすい物件かどうか等の、購入前の調査からお手伝いさせてもらいました。


今回、オープンハウスを訪れて下さった方々と話していて思ったのは、マンションのリフォームの場合大幅な間取りの変更は出来ないと思っている方が多いという事でした。
確かに配管上の理由や、構造壁が邪魔していたりして制約を受けることはあります。ただ、その中でもかなり自由になると考えています。
以前に手がけたリフォーム物件でも構造壁が懸案事項でしたが、逆にその壁を上手く利用することで、問題を解決することができ、間取りもかなり変更しました。
さらに、今回のように購入前に相談を受けることで、希望の間取りへと大々的に水回りまで移動することが可能な場合もあります。
中古マンションを探すときに間取りを見て自分に合うか合わないか考えるのではなく、リフォーム前提という場合なら、立地や予算、広さという事だけを考えて探し、その後リフォームについて悩む。。。といった方法もあるかと思います。

etla designの様に新築をメインとする設計者がリフォームを手がけるということや、中古マンションを購入し住む前に全面的にリフォームをするという事は、今のリフォームの現状では多い訳では無いと思ますが、都内や東京近郊で、新しい住まいを手に入れる方法の一つとして、可能性があると思っています。

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